認知的再評価とは,ネガティブ感情や思考,状況について,別の解釈を試みることである
(参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsre/27/2/27_19-016/_pdf#:~:text=%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%9A%84%E5%86%8D%E8%A9%95%20%E4%BE%A1%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%8C%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E6%84%9F%E6%83%85%E3%82%84,%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%88Gross%2C%202013%EF%BC%89%E3%80%82 )
不安とか憂鬱みたいな、ネガティブな感情や状況を、違う視点で考え直す事を「認知的再評価」と言うらしいです。
例えば、
- 「将来が不安だ」→「不安に思うからこそ、入念な準備が出来る。これはよいことだ!」
- 「上司から怒られてムカつく」→「こちらの事を思って言ってくれてるのだから、もう少し耳を傾けてみようかな」
みたいに考え直すような感じでしょうか。
感覚的には分かってもいざ実践するのは難しそうですが、、、
この考え方が何なのかと言う話ですが、「本番前の緊張や不安は、認知的再評価で乗り越えられるんじゃないの?」みたいな話が面白かったのでシェアします。
緊張しやすいタイプですか?
皆さんは例えば試験とか大事な会議前とかに緊張してしまうタイプですか?
僕はかなり緊張しいな人間でして、、、
プレッシャーにめちゃくちゃ弱いんですよね。
大事な用事の2時間前くらいから頭が真っ白になって落ち着きがなくなるくらいには(笑)
そんな僕でもちょっと希望を持てるかなーという話でした。
「自分は今武者奮しているんだ!」と思うと緊張や不安を忘れられる
どういうことかというと、
不安や緊張を感じる時、「自分は今武者奮いをしているんだ!」と考えると、緊張や不安を忘れられるようなんですね。
なぜなら、「不安と興奮は、体の反応が全く同じだから」。
何とも嘘みたいな話ですが、この効果を裏付ける研究もありまして、
例えば『ORIGINALS』って本の中で紹介されているものだと
- 大学生を無作為に2つのグループに分けて実験
- それぞれのグループごとに、スピーチの前に「私は落ち着いている」「私は興奮している」と言ってもらう
- 結果、「私は興奮している」と言ったグループは、もう一方のグループより平均して説得力が17%、自信が15%高いと評価され、スピーチの時間も27秒長くなった(それだけステージに長い時間いる勇気を持てた)
という感じだったそうです。
この無作為に複数のグループに分けて比較検証するってのは「ランダム化比較試験(RCT)」と呼ばれる研究の定番の手法で、観察研究とかと比べて変数が少ない分割と信頼度高めな方法です。
信じがたい話ですが、結果にもはっきり出ているみたいですね。
上で触れた「ORIGINALS」の著者であるアダム・グラントさんいわく、
強烈な感情を抑圧しようとするよりも、違う感情にすり替える方が簡単だー同じく強烈ながら、アクセルを踏み込むような感情に
(参照:「ORIGINALSー誰もが人と違うことが出来る時代」)
だそうです。
冷静に考えると何かシュールですが、、、
なんで、僕も大事な会議とかの前には「自分は今興奮しているんだ!」と考えてみることにします。
まあ冷静に想像してみるとかなりシュールで笑えてくるんで、別の意味で緊張がなくなりそうな感じもしますが(笑)
皆さんも良ければ試してみて下さい
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