今朝方読んだ記事で、「やっぱり低炭水化物ダイエットって意味ないよなー」と思わせる記事があったのでご紹介したいと思います。
個人的に低炭水化物ダイエットの効果ってかなり疑問なんですよね。
炭水化物というか、主に糖質がやたら叩かれている感じですが。
糖質で太る理屈は「糖質を摂るとインシュリンが過剰に分泌されて、それが原因で体脂肪が増える」みたいな感じで言われたりします。
理論だけ聞くと「なるほど!」みたいに思ったりするんですけど、その理論が正しい根拠になるものが紹介されていなかったり。
バランス食と低炭水化物ダイエットとどちらの方が痩せるのか?
コクランによる調査
そんな中であったのが、以下の記事です。
結局「低糖質ダイエット」は本当に効果があるのかの検証結果が発表される、専門家による「低糖質で栄養豊富な食材」の紹介も – GIGAZINE)
この記事の元になっている論文はコクランという機関が発表したものです。
コクランは医療論文のシステマティック・レビューを行う機関で、ここが発表している内容は、信頼性的には間違いない感じです。
コクランは、質の高い情報を用いて健康上の意思決定をしたいと考える人のためにあります。臨床家、患者、介護者、研究者、政策立案者に関係なく、コクランが提供するエビデンスはあなたの医療知識と意思決定をより良いものにする強力なツールとなります
(参照:コクランとは | Cochrane)
ちなみにシステマティック・レビューっていうのは「メタアナリシス」とか「メタ分析」とかとも言われますが、複数の論文をまとめて一つの結論を出す手法の事です。
信頼性の高い複数の論文を色んな角度から精査しといくので、いわゆる「エビデンス」の中では最も信頼性の高い情報だったりします。
そんなコクランが行った研究の結果と専門家のコメントが、上の記事で紹介されています。
研究は18歳以上の成人を対象にした61件の研究を精査したシステマティック・レビューで、
- 「炭水化物のバランスが取れた食事」と「低炭水化物の食事」では一体どちらの方が痩せるのか?
みたいなことを調べたものになります。
結果分かったことは、、
結果どうだったかというと、「炭水化物のバランスの取れた食事と低炭水化物の食事との間に、減量効果の差はほぼない」という事が結論付けられているようでした。
具体的には、以下の通りとなりました。
- ダイエット実施期間が3.5ヶ月〜8ヶ月間の場合、低炭水化物ダイエットを行った人の方が1kg多く減量出来た。
- しかし、両者とグループの摂取カロリー差を考慮した場合、減量効果の差はほぼなくなった。
- 実施期間を1〜2年間とより長期にした場合、その差は更に縮まる。
- 2型糖尿病の被験者に対しては、体重以外の健康指標(コレステロール値、血糖値等)も調査したが、両グループ間で指標に差は見られなかった。
確かに低炭水化物でも痩せるけど、、、
上の話を見ると
- 「差は小さいとはいえ、低炭水化物ダイエットの方がいいんじゃない?」
- 「だったら別に低炭水化物ダイエットでも良くない?」
みたいにも思えてきますが、ここについては記事内で専門家のコメントが紹介されています。
低炭水化物ダイエットをする時は、慎重に計画を立てないと栄養不足になってしまうので注意が必要です。従って、炭水化物が好きな人がダイエットに臨むのであれば、エネルギー密度が高く栄養価が低い超加工食品を避け、健康的な食品から炭水化物を摂取しつつ総エネルギーや炭水化物の摂取量を減らす計画を立ててください
(参照:結局「低糖質ダイエット」は本当に効果があるのかの検証結果が発表される、専門家による「低糖質で栄養豊富な食材」の紹介も – GIGAZINE)
炭水化物だからと言ってのけものにするのではなく、結局は
- バランス良く栄養を摂る
- ジャンクフードのようなエンプティーカロリーのもの(カロリーが高い割に栄養が少ない)を減らしていく
という事が大事だよ、って感じかと思います。
まあダイエットも継続する事が大事だと思うので、あまりにも極端な事はせず、無理なく続けられるようにやっていくのがいいのではないでしょうか。
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