世の中「どうやったらそんな事を思いつくのか?」みたいな、やたらと創造性の高い人っているじゃないですか。
創造的な考えってロジカルシンキングみたいなものとは違って型のようなものもないし、まさに持って生まれたの才能って感じで羨ましいなと思うばかりです(笑)
ただそういう創造性の高さは必ずしも先天的なものではなく、行動や習慣にも特徴があるんじゃないか?みたいな話があったのでご紹介したいと思います。
「こういう事をやれば創造性の高い人になれるかも!」となる可能性があれば、何だか希望が湧いてきますね。
ここでは2つの事例をご紹介出来ればと思います。
ノーベル賞受賞者ほど芸術分野への関心が高い
1つ目は芸術関連の趣味がある人ほど創造性があるんじゃないか?という話です。
ミシガン州立大学が行った研究で、ノーベル賞を受賞した科学者は、そうでない一般の科学者よりも芸術分野への関心が高い事が分かっています。
以下は芸術関連の趣味を持っている科学者が、そうでない科学者者と比べてノーベル賞を受賞する確率が高いか?を表したものです。
- 音楽系(楽器演奏・作曲等) 2倍
- 美術系(絵画・彫刻等) 7倍
- 工芸系(木工・ガラス吹き等) 7.5倍
- 文筆(小説・詩・一般書等) 12倍
- 舞台芸術(ダンス・マジック等) 22倍
こうしてみると結構違うなーって感じですね。
この傾向は科学者だけでなく、起業家や発明家などにも当てはまるようです。
海外で働いた経験が豊富な人ほど創造性が高いと評価された
2つ目は海外経験で働いた経験が創造性に繋がるんじゃないか?という話です。
ある研究でファッション業界のクリエイティブディレクターの経歴とデザインの評価の関係を調べたものです。
ファッションのデザインは結構創造性が必要な仕事かと思うので、評価が高いほど創造性が高いと考えられる訳ですね。
その結果、海外経験とデザインの評価に相関が見られました。
具体的には、以下のような事が分かったようです。
- 海外で長い期間働いた経験があるにほど、デザインの評価が高かった。
- 働いた国の文化が母国とかけ離れているほど、創造性に相関していた。
- 働いた国の数が多いほど、デザインの評価への関連が見られた。
- 「海外でデザインに携わる経験」が、創造性の高さと相関していた(単に海外で働いただけでなく、関連分野の経験があるほど創造性に関係していた)。
異文化に長く浸るほど(そして異文化度合いが高いほど)創造性に繋がるって感じですね。
また、関連分野での経験がポイントになっているところもなるほどなーって感じです。
分野自体は絞りつつ、そこに多様な視点を入れていく事が重要なのかなと思います。
この2つの例から、経験の幅広さが創造性に繋がるんじゃないか?と言えそうですね。
「創造性が高いから色んな分野に関心を持つのか?色んな分野での経験が創造性につながるのか?」は若干謎ですが、特に2つ目の例を見る限り、「幅広い経験が創造性につながる」というのは言えそうだなと思います。
上の例にある芸術を学んだり、海外で働く事に限らず、色んな分野で経験を積むのが重要かなと思うので、まあ気の赴くままに色々やってみるのもありかなと思いましたと。
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