「大事な事ほど自分の口から何度も伝えよう!」みたいなのってあるじゃないですか。
あれって本当に効果があるんでしょうか?
確かに何度も伝えた方が記憶には残るだろうけど、例えばその言葉に飽きてしまったり、メッセージの重要性や新鮮さが失われてしまったりしないだろうか?とか考えたりもします。
- ちゃんと覚えていてくれるかな?
- ちゃんと伝わるかな?
なんて感じで気になるところでもあるので、まとめていきたいと思いまし。
メッセージは繰り返すほど印象に残る!
まずは結論から、メッセージは繰り返すほど効果が高まる事が分かっています。
例えば、2010年にロンドン大学が300件ほどの文献をまとめたメタ分析で、メッセージに触れる回数が多いほど、影響を受けやすい事が分かっています。
これは、「単純接触効果」が働くからです。
単純接触効果は恋愛とかで聞いた事があるかもしれませんが、「同じものに触れる回数が増えるほど、好印象を抱く」というものです。
メッセージにも「単純接触効果」が当てはまり、メッセージに触れる回数が多いほど、ポジティブな印象はよりポジティブに、ネガティブな印象はだんだんポジティブに変わって行きます。
シンプルながらやっぱり効果があるんだなーという感じですね。
ただし繰り返し過ぎると、、?
ただここで一つ注意点があります。
何でも、「同じメッセージを繰り返し過ぎると、飽きてしまう等ネガティブな印象を抱く」というのです。
確かに最初に聞いた時と比べて、何度も聞けば聞くほどインパクトも薄れて行く感じがありますし。
ある程度繰り返しては行きつつも、特別感や新鮮さは残しておく必要があるんですね。
難しい。。。
上手く「メッセージを繰り返す」には?
単純接触効果のポジティブな効果を残しつつ、相手を飽きさせないための方法はないのでしょうか?
ここでは効果のありそうなものを3つほど紹介したいと思います。
①メッセージの形を変える
一つめは「メッセージの形を変えて繰り返す事」です。
微妙に言い回しを変えたり、類似の言葉を使ったり。
社会学者ウィルソンの研究によると、「メッセージを3回繰り返すと、1回だけ伝えた場合に比べて説得力が46%上昇し、10回繰り返すと86%に上昇する」事が分かっています。
表現を変えて繰り返す事で、飽きさせる事なく印象付ける事が出来るんですね。
例えばテレビCMなんかは同じ広告でも色々なバージョンがあったりしますが、あれも視聴者を飽きさせずに印象付けていくための工夫なのかなーとか思います。
②例え話を活用する
2つ目は例え話です。
「言い回しを変えて伝えると効果が上がる」という話を上でしましたが、そこ時に使えるテクニックの1つですね。
難しい話を誰でも分かるような例えに置き換えて伝えたり、退屈な話を思わず笑ってしまうような例えに置き換えて伝えたり。
いずれにしても、「相手にちゃんと伝わる表現」に置き換える事が重要です。
うまい例え話ってめっちゃ難しいんですが、僕もこのブログの中で良い例え話を使っていけるよう精進していきます。。。
③ストーリーに乗せる
3つ目は物語に乗せて話をすることです。
物語が有効なのは、人間の脳が点ではなく、線で理解する方が得意だからです。
別の何かと繋げて覚える方が得意なんですね。
例えば、英単語から覚えるより、映画のワンシーンで見た単語の方が覚えやすかったりとか。
そのシーンや登場人物と関連づけて覚える事で、記憶しやすくなる訳ですね。
メッセージの中でよいストーリーを組み立てるのにもポイントがあるようなんで、これもまた別の機会にでもまとめていきたいなーと思います。
まとめ
そんな感じで、「メッセージは何度も繰り返した方がいいのか?」という事をまとめていきました。
- メッセージは繰り返すほど効果的!
- ただし単純に繰り返すと飽き等のネガティブな影響が出る
- なので例え話等を活用して言い回しを変えながら伝えるといい
- 物語に載せて繰り返すとさらに効果的
という感じです。
まあ実際にやろうとすると中々難しいところではありますが、僕も徐々に活用していければなぁと思います。
そんな感じで。
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