「being型の人間は、ある程度の年齢になった時点から、どこまでいっても『心から楽しめること』は見つからない。
だが、それでまったく問題ない。
それは、何を重視するかという価値観の違いであって、妥協ではないからだ。
being型の人間にとって最終的に重要なのは『やりたいこと』より『状態』だからな。」
出典『転職の思考法』
閲覧ありがとうございます!
先日ご紹介した以下の記事の続きです!
前編では本の概要と、「一生食える」を実現するためにまず必要となる「自分のマーケットバリューの測り方」をご紹介しました。
ざっくりポイントをまとめると以下のようになります。
- マーケットバリューとは世の中から見た個人の市場価値の事で、給料の期待値のこと
- マーケットバリューを高めれば選択肢が広がり、理想的な職場で働ける可能性が高まる。
- マーケットバリューは大きく「①技術資産・②人的資産・③業界生産性」の3つで構成され、この中でも特に業界生産性(つまりどこで働くか)が、マーケットバリューを大きく左右する。
前編の記事も是非読んでみてください!
後編では特に「やりたいことが見つからない!」という人向けに、「Being人間とTodo人間」という考え方についてご紹介します!
また、このブログ記事では本の内容の一部のみをご紹介しているので、ご興味のある方は是非本書を読んでみてください!
この本は以下のような人におすすめです!
- 転職を考えているが、今の会社にいた方がいいのではないかと不安に思ってしまったり、迷いがある
- キャリアの描き方がわからない
- 今の会社に不満はあるが、やりたい事がわからない
Being型人間とTodo型人間ーやりたい「こと」が見つからないという悩み
多くの人に必要なのは心から楽しめる「こと」ではなく、心から楽しめる「状態」
ここからはもう一つの話、「Being型人間とTodo型人間」について紹介していきます。
「自分はどういう仕事に就きたいのか」という事を考える際にとても参考になる考え方です!
これから仕事を探すにあたって、やりたい事が見つからないという悩みは、大きなテーマになるでしょう。
ほとんどの方は一度は悩んだことがあるのでしょうか。
- 「心からやりたいことを見つけよう」
- 「好きなことを仕事にしよう」
世の中にはこういった言葉が溢れています。
しかし自分の好きなことが中々見つからず、路頭に迷ってしまう人が多いのも事実。
なぜこういったことが起こるのでしょうか。
その理由は、ほとんどの人は「何をしたいのか」ということに心の焦点がないからです。
「転職の思考法」の中では、世の中には2種類のタイプに分けて考えられています。
- Todo型:「何をするのか」で物事を考える。明確な夢や目標を持っている。
- Being型:「どんな人でありたいか」「どんな状態でありたいか」を重視する。
そして、世の中の99%の人間はBeing型です。
世の中の「好きなことを見つけよう」といった成功哲学はわずか1%しかいないTodo型人間が書いたものであり、それを価値観の違う99%のBeing型人間は彷徨ってしまうという事です。
なので、多くの人にとって「心からやりたい事」を探す必要はありません。
どうしても明確なやりたい事がないということに、どうしてもコンプレックスを抱いてしまう人もいるかと思います。
ですが、やりたいことがない事は何も問題ではありません。
なぜなら、何を重視するかという単なる価値観の違いであって、やりたい事を探さないということは決して妥協にはならないからです。
自分がBeing型だと思う人は、「社会に貢献できている」「多くの尊敬出来ている人に囲まれている」等といった、自分ありたい状態をイメージしましょう!
そして、その中から嫌ではないこと、ある程度でいいからやってみたいとか好きだと思えることを仕事として選んで行く事が出来れば良いと思います。
- 「誰もがやりたいことがあって然るべしだ!」
- 「常に目標を持って行動すべきだ!」
こういったメッセージが世の中に溢れてますが、必ずしもそうではなくて「どんな状態でありたいか」、つまり「自分の価値観に沿って生きる」というのも、多くの人にとっての選択肢になりうるんじゃないかと思います。
その辺りは以下の記事も参考にしてみていただければと思います。
僕も仕事でもプライベートでも、「自分の価値観に沿った生き方」を目指しています!
これからチャレンジしようと考えている人へ
最後になりますが、これから何かにチャレンジしようと考えている人、一歩を踏み出すことがなかなか出来ない人にとって、勇気をもらえる言葉がこの本にあったので紹介したいと思います!
世の中で最も恐ろしい言葉のひとつは、失敗という言葉だ。
これほど定義が難しく、残酷な言葉はない。
多くの成功者が言うように、最後さえ成功すれば、その途中の失敗も、すべては『必要だった』と言える。
要は考え方次第なんだ。
だが、その中でも『100%失敗を招く、唯一の条件』というものがある。
それは腹を括るべきタイミングで、覚悟を決められなかったときだ。
出典:『転職の思考法』
過去の出来事を変えることは誰にも出来ません。
それでも、過去の出来事の「解釈」を変えることなら、誰にでも出来ます。
- 「失敗したな」
- 「やらなければよかったな」
例えそう思うような辛いことがあったとしても、そこから学んだこと、感じたことを、今の自分、将来の自分に活かすことが出来たのであれば、それは失敗ではないかもしれません。
しかしやらなかった事に対する後悔というのは、それ以上はどうすることも出来ません。
迷っているのであれば、とりあえず行動してみる。
例え望む結果にならなくても、辛い思いをする結果になっても、そこで学んだこと、感じたことを次に活かせばいい。
そう考えれば、思い切ってチャレンジする事が出来るのではないでしょうか。
終わりに
今回は北野唯我さんの著書『転職の思考法』の、「マーケットバリューの測り方と高め方」「Being型人間とTodo型人間」に焦点を当てて紹介していきました。
今回紹介しきれなかった「一生食えるを確保するための4ステップ」や、そもそもの仕事に対しての考え方、転職する際の実践的な話まで、役に立つ考えが他にもたくさん書いてあります。
興味を持った方は是非実際に『転職の思考法』を読んで見てください!
また、キャリアについて改めて考えたい人は、少し視点は違いますが『科学的な適職』なんかもおすすめなので興味があれば読んでみてください!
今日はこの辺りで。
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