どんなに時間をかけても、結局は骨折り損、そんなことはないか?
読んだ内容をなかなか吸収できないと思ってはいないか?
勉強しても退屈ですぐに気が散る、だから身が入らない、そんな経験は?
そんな人たちにこそ本書を読んでほしい。
出典:『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』
閲覧ありがとうございます!
- 勉強しようと思ってもやる気が出ない。結局大して勉強できないまま1日が終わってしまった。
- 集中して勉強できない。ようやく取り掛かっても、すぐに気が散ってしまう。
- 頑張って勉強しているのに、学んだことをすぐに忘れてしまう。
何かを勉強していた方、もしくは今まさに何かを勉強している方、多くの方は上記のような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
一方で周りを見渡してみると、勉強が好きで得意な人、ストイックに取り組む事が出来ている人、学んだことをあっという間に吸収してしまう人がいる。
それを見て、同じように出来ない自分が嫌になってしまう。
- 自分はなぜあの人のように出来ないんだろう、、
- 自分には才能がない、諦めるしかないのかな、、
そう思ってしまう、そんな経験はないでしょうか。
僕自身、勉強は特別好きでもなければ得意でもないので、上記のような悩みを抱えてきました。
もし、勉強が好きでもないし得意でもないような人でも、ぶっ通し集中出来て、しかも内容がしっかり身につく、そんな勉強法があるとしたら、、?
そういった可能性を示してくれるのが、この『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』です。
意外と「正しい学び方を学ぶ」機会ってなかったなと思うので、新たな発見が色々あり面白いです。
僕もこの本に書いてあることを実際に自分の学習に取り入れて色々試してみていますが、とても効果的だと思ったので、是非ご紹介できればと思います!
また、このブログ記事では本の内容の一部のみをご紹介しているので、ご興味のある方は是非本書を読んでみてください!
この本は以下のような方におすすめです!
- 誘惑に負けてしまい、中々勉強に集中できない。
- やる気がわかず勉強に取りかかれない。気がついたらあっという間に時間が過ぎていることが多い。
- 勉強したことが身に付かずに悩んでいる。
- どうせなら効率のいい方法で勉強したい。良い勉強法を知りたい。
著者の紹介
この本にはバーバラ・オークレーさんと、オラフ・シーヴェさんのお二方によって書かれています。
バーバラ・オークレーさんはオークランド大学で教授で、2018年度のミシガン州優秀教授賞を受賞されています。
また、世界最大の生体工学の学会である、生体臨床医学学会のバイスプレジデントを務めていました。
オラフ・シーヴェさんはノルウェーにある教育系のスタートアップ企業、エデュカスの創業創始者兼CEOを務めています。
2014年には、オックスフォード大学サイードビジネススクールでMBAを極めて優秀な成績で取得されています。
本の概要
著者の経験と科学的知見に基づいた、効果的な学習テクニックが紹介されている
上でご紹介したように、教育・学習のプロとも言える二人によって自身の経験や科学的知見に基づき書かれたのが『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』です。
今や輝かしい実績を誇る著者のお二方ですが、実は勉強というものに苦しめられてきた経験者です。
バーバラさんは高校時代はずっと数学と科学で落第点をとってきました。
それでも20代後半になり一念発起し、数学の勉強を1から勉強し直し、現在の地位に就いています。
オラフさんは元々は平均的な成績の学生でした。
それでも高校生になると一転し、通っていた高校で最優等生になりました。
上記のように勉強で苦労しながらもそれを乗り越えてきた二人の経験が、この本のテクニックに生きています。
上記に加えて、人間の脳の仕組みを活用した科学的知見に基づき書かれています。
例えば、下記のようなものがこの本で紹介されています。
- トランプ52枚の並び順をわずか19秒で記憶した学生が使っていた記憶術とは?
- 「全く分からなかった問題を、しばらく時間を置いたら簡単に解くことができた!」この時脳に何が起きているのか?
- 自制心が効かない時でも、勉強を継続できる方法とは?
こういったことを、方法だけではなく理論背景と合わせて理解することが出来る内容になっています。
その中でも、基本的でかつ個人的に最も有用だと思った、「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれるものについて当記事でご紹介していきます!
ポモドーロ・テクニックを実践した感想
本書の第1章「どこまでも集中し、そして怠けぐせに打ち勝つには」の内容を中心にご紹介していきます!
このポモドーロ・テクニックは僕も実際に活用しています。
このテクニックにより1日平均3時間弱の勉強を約1ヶ月継続して実践したところ、TOEICの点数が600点くらいから100点以上アップしました(※参考までに、オックスフォード大学出版局の指南書によると、TOEIC100点アップにはおおよそ225時間〜250時間必要だと言われています)。
もちろん、スコアアップの要因はこのポモドーロ・テクニックだけではないかもしれません。
いったいポモドーロ・テクニックとはどのようなものなのでしょうか?
ポモドーロ・テクニックのやり方とポイント
やり方は超シンプル!
ポモドーロ・テクニックのやり方は至ってシンプルです。
- 勉強の邪魔になるものを周りから全て排除する
- タイマーを25分に設定し、集中して勉強する
- 5分間休憩する(ご褒美の時間とする)
- ②③を1セットとして、納得出来る、或いはキリがいいところまで繰り返す※例えば、3時間勉強したいなら②③を6セット繰り返す
これだけです!超シンプルですね。
これだけシンプルなテクニックに一体どのような効果があるのでしょうか?
次から見ていきましょう!
ポモドーロ・テクニックが解決する問題
この至って簡単な勉強法が、なぜ効果的だと考えられるのでしょうか。
勉強する時にありがちな問題として、下記のようなものがあるかと思います。
- 「集中」:中々勉強に取りかかれない。せっかく取りかかれても、すぐに気が散ってしまう。
- 「記憶」:勉強したことが中々覚えられない。
- 「時間①」:集中出来ていないので、実質的な勉強時間はトータルのそれと比較してとても短い。
- 「時間②」:集中出来ない余分な時間が発生することで、スケジュールを圧迫してしまう。
こうした問題を解消できる可能性があるのが、ポモドーロ・テクニックです!
以降のパートでそれぞれのポイントを解説していきます!
「気が散ってしまう」を避ける一番良い方法は?
- 勉強の邪魔になるものを周りから全て排除する
- 勉強中についついスマホを触ってしまい、気づいたらかなりの時間が経過していた。
- 勉強中についつい漫画やテレビ、Youtubeに夢中になってしまった。
- 周囲の雑音がうるさくてどうしても集中出来ない。
勉強中にはありがちですよね。
こういうことがある度、「次はちゃんと集中しよう!」とは思うものの、また繰り返してしまう。
自分の意志の力に頼ってみても、中々うまくいきません。
重要なのは、「気が散らないように頑張ろう」とする事ではなく、「そもそも気が散りようのない環境を整えること」です。
例えば、
- スマホを見てしまうのであれば、スマホを簡単には手が届かない場所に置く(そうでなくても、せめてLINEやSNSの通知をOFFにする)
- 漫画を見てしまうのであれば、デスクの周りから漫画をどかしておく
- 雑音が気になるのであれば、場所を変えるかノイズキャンセリングイヤホンなどを使用する。
誘惑と戦おうとするのではなく、戦いそのものを避けた方が間違いなく楽ですよね。
なので、まずは気が散ることのない環境を整えることから始めましょう!
- 気が散らないようにするためには、「頑張って気が散らないようにする」より「気が散りようのない環境を整える」方がずっと簡単。
- スマホの通知や漫画やテレビなど、気が散る原因となるものは勉強場所から遠ざけよう!
なぜ勉強時間は1セット辺り25分なのか?短期全力投球が集中と記憶の定着につながる
- タイマーを25分に設定し、集中して勉強する。
続いて2つ目のステップです。
1セット辺り25分の勉強時間が有効だとされるのは、どのような理由からでしょうか。
考えられる理由は主に3つです。
- 短い時間全力投球する方が、長い時間集中し続けるより遥かに楽だから。
- 「嫌なことをやりたくない」気持ちは、20分ほど集中し続けることで消えるとされている。
- あまりに長い時間勉強し続けてしまうと、学習初期に勉強した内容が長期記憶に取り込まれなくなる。
つまり、「ハードル低い方がすぐに取りかかれて集中が続くし、記憶も出来る」ような感じかなと思います。
「3時間頑張って勉強してから休憩しよう!」と思うと何だか気が重くなりますが、「25分頑張って勉強てから休憩しよう!」なら出来そうな気がしますよね。
最も、学校や教室の都合などで、学習時間を25分に設定出来ない場合もあるでしょう。
その場合は、学習時間に合わせて次のステップの休憩時間を増やすことが推奨されています。
次のパートでご紹介しますが、脳を休めるということはとても重要です!
- 「25分頑張ればいい」というハードルの低さが、集中につながる!
なぜ頻繁に休憩を挟むのか?休むことの重要性
- 5分間休憩をする(ご褒美の時間とする)
続いて3つ目のステップです。
頻繁に休憩を入れましょう!
※上にも書いたように、学習時間が25分以上になるのであれば休憩時間も合わせて増やすようにしましょう。
休憩が重要な理由は主に下記3つです。
- 「褒美がある」という思いにより、モチベーションを終始一貫して維持することができる。
- 脳の特定の領域は、長時間働き続けると疲れてしまう。
- 「学習内容を長期記憶へ移行する」作業は、脳を休めている間に行われる。
これも、意欲と記憶の観点からですね。
特に2つ目のポイントは、モチベーションが高い人ほど陥りがちな罠です。
学習の目的は頑張ることそのものより、学習内容を覚える、ないし使えるようにすることのはず。
頑張ろう!という気持ちは大事ですが、無理はせず積極的に休憩を取り入れましょう!
ただ、この休憩には一つ注意点があります。
それは、休憩中はスマホをいじらないことです。
理由は下記です。
- スマホをいじらなかった場合に比べて、脳の回復が効果的に行われない。
- 余計な情報が入ってしまうことで、「学習内容を長期記憶に移行する」上での邪魔になる。
どうしても仕方ない場合もあると思いますが、極力休憩中もスマホはいじらないように気をつけましょう!
料理の準備をしたり、ちょっと体を動かしたり、、
スマホをいじらない範囲で、好きなことを思いっきりするようにしましょう!
また、長時間勉強を続ける場合には、途中で少し長めの休憩を取り入れるようにしましょう。
本書の中では、ポモドーロ・テクニックを3〜4セット繰り返し実施したタイミングで、10分〜15分休憩を入れることが推奨されています。
どこかのタイミングで昼食や夕食を間に挟むようなスケジューリングもありだと思います!
- 「休憩というご褒美がある!」という気持ちがモチベーションを保ってくれる。
- 学んだことは休憩中に記憶に取り込まれる。
- ただし休憩中はスマホはいじらない!「疲れが取れない」「記憶の邪魔になる」のが理由。
ついつい長く休憩してしまう時は、、
休憩中にありがちなのは、ついつい長く休憩し過ぎてしまうことではないでしょうか。
それを防ぐには、「タイマーを設定すること」がおすすめです。
本書の中では「タイマーを設定することを推奨する」くらいに書かれていますが、個人的に絶対設定した方がいいと思います!
なぜなら、この行動によって「If Thenプランニング」の仕組みを活用することが出来るからです。
「If Thenプランニング」とは、人間の脳の仕組みを利用し、ある行動を行うタイミングをあらかじめ条件付けしておくことで無意識に行動できるようにするテクニックのこと。
タイマーがなったら、無理矢理にでも勉強に戻るようにしましょう(笑)
- ポモドーロテクニックのやり方は超シンプル!「集中できる環境を整えて①25分集中→②5分休憩」を繰り返すだけ。
- 「集中できない」「やる気が出ない」「勉強したことを覚えられない」といった、勉強にありがちな問題の解決をサポートしてくれる。
最後に
この記事では、『LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方』第一章の内容に基づき、「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれるものを紹介してきました。
僕も実践していますが、間違いなく試してみる価値のあるテクニックだと思います。
色々書いてきましたが必ずしも「25分→5分」の間隔である必要はないと思いますが、とにかく「一定の間隔で学習と休憩を繰り返す」ってところを押さえていただければいいんじゃないかと思います。
「どれくらいの間隔にするのがいいのか?」というところは、是非色々と試しながらご自身に合う形で活用してみてください!
また、この記事で本書の内容を全てご紹介することは出来ませんでしたが、他にも下記のようなことを学ぶことが出来ます。
- トランプ52枚の並び順をわずか19秒で記憶した学生が使っていた記憶術とは?
- 「全く分からなかった問題を、しばらく時間を置いたら簡単に解くことができた!」この時脳に何が起きているのか?
- 自制心が効かない時でも、勉強を継続できる方法とは?
今日はこの辺りで。
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