2022年上半期に読んでよかった本「Best5」をまとめてみた

学習/習慣

今年もはや半年が過ぎました。

今年は昨年と比べると仕事にも余裕があり、いい感じのペースで読書が出来るようになりました。

なので、一旦半年間で読んでよかった本をまとめてみたいと思います。

とはいえ20〜30冊の中からではありますが、個人的に特に良かった本を5冊、ピックアップしてみました!

ちなみに前回記事はこちら↓

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第5位:『OPTION B/著:シェリル・サンドバーグ、アダム・グラント』

まずはシェリル・サンドバーグさんとアダム・グラントさんの共著である『OPTION B』。

失恋や失業、喪失などによって壮絶な悲しみや苦しみに遭い、「Option A(最良の選択肢)」を失ってしまったとしても、残された「Option B(次善の選択肢)」を使い倒して喜びを取り戻すことはできる。

若くして最愛の夫を亡くしたシェリル・サンドバーグさんが、それを教えてくれます。

  • どんな幸せもいつかは終わりが来るもので、それを避けることは出来ない。
  • しかし、どんな苦しみにもまた、必ず終わりが来る。

そんな現実と向き合い、乗り越えていく方法を教えてくれます。

辛い思いを抱えている人、それを人を支える立場にいる人は是非読んでみてください!

当ブログでも簡単に内容を紹介しているので、併せて読んでみてください!

第4位:『Learn Better/著:アーリック・ボーザー』

学習とはつまり理解のプロセス、メソッド、体系なのである。

学習とは一つのことへの集中と計画性と内省をともなう活動であり、学習の方法が分かれば習得の度合いと効果は大きく上がる。

(中略)

救いは学習プロセスの開発にはそれほど手間がかからないことだ。

無味乾燥な数々の調査研究に埋もれていた向上策を見てみれば、その多くはたいした努力をしなくても大きな効果が得られることを示している。

出典:『Learn Better』

世の中には色んな学習テクニックが溢れています。

  • 色んなテクニックがあって、結局どれを選べばいいか分からない!
  • 人それぞれ言っていることが違う!何が正しいのか分からん!

最終的にどれを選べばいいのか、何が正しいのか分からず、途方に暮れてしまっている人もいるのではないでしょうか。

それだけ多様な学習テクニックが存在しているのも、確立された学習メソッドを多くの人が知らないから。

なぜなら、「学び方の学び方」を、学んできた人は少ないからです。

著者は米国先端政策研究所のシニアフェローとして学習に関する研究と発信活動を行い、ビル・ゲイツ財団のアドバイザーも務めるアーリック・ボーザーさん。

科学的な研究により成果が実証された、「正しい学び方の学び方」を教えてくれます。

類書には『LEARN LIKE A PRO』などがありますが、『Learn Better』の方が、より広い意味での「学習」にも対応しているかなーという印象です(その代わり読みやすいのは『LEARN LIKE A PRO』の方なんじゃないかと)。

  • 「これから新たに勉強したいものがある」
  • 「今まさに何かを勉強している」

という人には是非おすすめです!

第3位:『失敗の科学/著:マシュー・サイド』

  • 「失敗から学ぼう!」

シンプルなそのメッセージから受ける印象とは比べ物にならないほど、それを実践することは難しいもの。

なぜなら、世の中には「失敗から学ぶ」ことを阻む多くのハードルが存在するからです。

人は「自分は有能である」と信じていたいので、自分の失敗は素直に認められないもの。

また、「失敗」に厳すぎる世の中も、それを助長します。

会社では失敗の度に厳しい指導が入り、失敗者はSNS等で袋叩きにあい、学校の部活動でさえ、失敗により厳しく叱咤されます。

「厳しくすることで人は成長する」という考えも、そこに拍車をかけています。

上記のような内的要因、外的要因が、「自分の失敗から学ぶ」「周りと一緒に失敗から学ぶ」ことを妨げているのです。

そうではなく、「誰もが率直に自分の失敗を認め、何のストレスもなく周りに報告し、みんなで一緒に失敗から学んでいけるような、オープンな文化を創り上げるにどうすればいいのか」。

オックスフォード大学を首席で卒業し、卓球のオリンピックイギリス代表での経験もある異才のジャーナリスト、マシュー・サイドさんがそれを教えてくれます。

ちなみに、次に紹介する『THINK AGAIN』とかなり共通するところも多いので、一緒に読んでみると理解も深まって面白いんじゃないかなーと思います。

第2位:『THINK AGAIN/著:アダム・グラント』

賢ければ賢いほど、より複雑な問題を、より速く解くことができる。

知性とは従来、考える・学ぶ能力であると認識されている。

しかし、変化の激しい時代を生きるために、考えること・学ぶこと以上に貴重な認知スキルがある。

それは、「考え直す、学びほぐす(知識をリセットし、学び直す)」能力だ。

(中略)

再考するとは、周囲の人からより多くのことを学び、後悔のない人生を歩むための方法である。

あたなの最も大切なツールーおそらく、あなたのアイデンティティで最も大切な部分ーを捨てるべき時もある。

その時を悟ることが、真の英知であろう。

出典:『THINK AGAIN』

変化の激しい時代に生きる私たちには必須の「再考する」スキルについてガッツリ書かれた本。

著者は世界的ベストセラー『GIVE&TAKE』『ORIGINALS』などで知られるアダム・グラントさん。

大きく3つのパートに分かれており、「自分の考えを再考する」「周りに再考を促す」「生涯を通じて学び続ける社会や組織を創造する方法」を知ることが出来ます。

私たちは目まぐるしく「正解」が変わっていく世の中で生きており、例えば新型コロナにより、「誰かと一緒に食事をする」「会社に行って仕事をする」など、これまで当たり前だったことがそうでなくなる経験をしました。

考え直すことが出来ない代償は大きく、時には命を失う結果につながることも。

  • どういう仕事に就きたいか
  • どういう人と結婚したいか
  • どういう人生を生きていきたいか

こういった夢や目標、信念など、自分の一番大事な考えさえも手放し、生涯に渡って学習を続け、意義ある人生を生きるにはどうすればよいか。

そんな感じで考えるキッカケが欲しい方は是非読んでみてください!

ちなみに当ブログでも一部内容をまとめています。

第1位:『無(最高の状態)/著:鈴木裕』

そこで本書では、より包括的なアプローチを試みます。

そのステップを大まかにまとめると、次のようなものです。

①人生において「苦しい」とはどのような現象なのかを考える

②あらゆる「苦しみ」の共通項を見極めて普遍的な対策を立てる

出典:『無(最高の状態)』

大なり小なり誰もが「苦しみ」や「不安」のようなネガティブな感情を抱えています。

負の感情は時に人の心を押し殺してしまうことも。

日本の若年層の死因1位は、「自殺」です。

そんな社会問題に切り込んだすごい本。

特に冒頭の切り出しにはめちゃくちゃ惹きつけられました(あんな文章が書けるようになりたい)。

著者は累計10万本以上の科学論文を読破し、数々のベストセラーも手掛ける鈴木裕さん。

本書の示すアプローチはよくある自己啓発書と毛色が異なり、一見すると地味で理解しがたく思えるかもしれません。

しかし内容はACTのような認知行動療法などにも近いものになっており、それが科学的な論拠とともに展開されていきます。

聞こえのいいアドバイスに終始するのではなく「本当に効果のある解決策」を導き出そうと試みるところが、何よりこの本の素晴らしいところであり、他の類書と一線を画す点です。

辛い思いをして苦しんでいる人だけでなく、全ての人におすすめです!

当ブログでも簡単に内容をまとめております。

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