仮に、直近に何か大変な辛い出来事があった人も、過去に起きた事実は変えられなくても、いつからでも人は変わることができる。
大事なのは過去の生き方より「これからの生き方」です。
そして、「自分がどう生きていくか」でしかない。
出典:『これからの生き方。』
閲覧ありがとうございます!
この先自分はどう生きていけばいいのか。
皆さんも一度は悩んだ事があるのではないでしょうか。
この誰もが経験する悩みを解決するヒントとして、北野唯我さんによって書かれた本が『これからの生き方。』です。
僕も読んでみてとても良い本だったので、今回はその内容の一部分をご紹介出来ればと思います!
この本は以下のような人におすすめです!
- 漠然と将来に不安があるけど、どうすればいいのか、どうやって考えればいいのかわからない
- 自分が生きていく上で、何を満たせれば満足出来るのかを知りたい
- 職場や学校等での人間関係に悩んでいる
また、今後も以下のような人に向けて本要約の記事を上げていきます!
- どんな内容の本なのか簡単に知りたい
- 内容を見てから買うかどうか決めたい
- 何か面白そうな本がないか探している
著者の紹介
著者の北野唯我さんは、神戸大学経営学部を卒業後、博報堂やボストンコンサルティンググループを経て、現在は就活サイト「ONE CAREER」の運営等を営む株式会社ワンキャリアの取締役を務められています。
また、同時に作家としても活動されており、今回ご紹介する『これからの生き方。』以外にも、『転職の思考法』『天才を殺す凡人』『内定者への手紙』『分断を生むエジソン』等、個人向けから組織向けのものまで、様々な本を出版されています。
そんな北野さんが自らの経験も交えながら、一生懸命に生きる人たちへの何かのきっかけになればとの思いで書かれた『これからの生き方。』。
次からこの本の中でも特に個人的に面白いと思った部分を中心に、ざっくり解説していきます!
ちなみに『転職の思考法』については、当ブログでも紹介しているので、良かったらこちらも見てみてください!
本の概要
まず、特徴的なのがこの本の構成で、
- 漫画編
- ワーク編
- 独白編
の3章で構成されています。
漫画編の物語を基にアウトプットをするワーク編があり、最後に著者の北野さん自身の経験談を交えた独白編があるという流れになっていて、読みやすく、なおかつ理解しやすい構成になっています。
まずは漫画編を読むだけでも十分楽しめると思います!
漫画編
漫画編では7人の登場人物を通じて、それぞれの働き方や価値観、価値観のすれ違いとそれを乗り越えていく様子が描かれた物語形式になっています。
また、後半のワーク編でも各登場人物の価値観や行動の動機が解説されているため、ワーク編を読み終えた後にもう一度漫画編を読み返してみると、新たな発見があって面白いかもしれませんね。
ワーク編
この本で一番重要になるのがこのワーク編です。
ワーク編の自己分析を通じてこれからの生き方、特に自分の仕事への価値観と価値観を元にどういうキャリア選択を立てるべきか、ヒントを得ることができます。
ワーク編の大きな構成としては以下のようになっています。
- 「14の労働価値」に基づき、仕事の価値観に対する解像度を上げる
- 4つのキャリアタイプに分類する
- キャリアタイプごとのキャリア戦略を考える
といった形です。
独白編
独白編では、著者の北野さんの経験と、経験を通じて感じた事が語られています。
著者自身の経験談を知ることで、これからの生き方を考えていく上での価値観や考え方のヒントになります。
14の労働価値
ここからは、ワーク編の一部である「14の労働価値」について、個人的に感じたことも含めて深掘りしていきたいと思います。
「14の労働価値」とは
「14の労働価値」とは、アメリカの心理学者であるドナルド・E・スーパー氏が「仕事において、個人が重要性、必要性があると感じる価値観」として提唱したものです。
人によって仕事に求めるものはそれぞれ違いがあると思いますが、ある程度集約するとこの14のどれかに当てはまるというものですね。
具体的には、以下の14項目になります。
- 能力の活用:自分の能力を発揮できること
- 達成:良い結果が生まれたという実感
- 美的追求:美しいものを創り出せること
- 愛他性:人の役に立てること
- 自律性・自立性:自律できること
- 創造性:新しいものや考え方を創り出せること
- 経済的価値:たくさんのお金を稼ぎ、高水準の生活を送れること
- ライフスタイル:自分の望むベース、生活ができること
- 身体的活動:体を動かす機会が持てること
- 社会的評価:社会に仕事の成果を認めてもらえること
- 危険性、冒険性:わくわくするような体験ができること
- 社会的交流性:いろいろな人と接点を持ちながら仕事ができること
- 多様性:多様な活動ができること
- 環境:仕事環境が心地よいこと
上記の項目をそれぞれ4段階(とても大事/大事/それほど大事ではない/大事ではない)で評価していきます。
漫画編のキャラクター達も、この「14の労働価値」に当てはめて描かれています。
それぞれのキャラクターがどういう価値観を持っているのか解説がされているので、漫画編とリンクさせて読んでみると結構面白いです!
ちなみにこれはどれか一つに絞るわけではなく、例えば「とても大事」がたくさん付いたとしても大丈夫です。
そういう人は、それだけ仕事に多くの事を求めているということになります。
この「14の労働価値」により自分の価値観に対する解像度を上げ、それを満たすことを考えていくのが、自分の「これからの生き方」を考える第一歩になります。
ちなみに僕は「自律性」「愛他性」「ライフスタイル」「危険性、冒険性」「多様性」なんかが強いみたいです!
価値観を分散して満たすことを考える
価値観は自分の人生の軸のようなもの。
求める価値観を満たせる毎日を送ることができれば、充実した毎日を送る事が出来そうですよね。
ここで大事なことは、価値観の全てを一つの場所で満たすのではなく、分散すること。
なぜなら、自分が100%満足できる職場は、現実的には中々見つからないからです。
一つの場所で全てを満たすことを求めても、理想的な環境が見つかることは難しいので、それより副業や趣味に分散させる事で全てを満たすように考えた方が、より充実した人生になる可能性が高まります。
例えば、「能力の活用」「創造性」「社会的交流性」が重要な人であれば、
- 「能力の活用」→自分の得意なことを活かしたり、経験が豊富な業界で働く
- 「創造性」→副業で新しいことをやってみる
- 「社会的交流性」→趣味を通じて、いろいろな人との接点を持つ
みたいな感じですね。
「労働価値」と言いつつも、14の項目はどれも必ずしも仕事にのみ当てはまる価値観というわけでもないと思うので、趣味とか、学生の方も普段の学校生活に当てはめてみたりして、どうやったら自分の求める価値観を全て満たすことができるのか、考えてみるといいのではないでしょうか。
職場の衝突は「価値観の違い」によって起こるもの
ほとんどの場合において、職場での衝突というのは、この「価値観が違う人同士」で起こります。
皆さんの職場でもそうではないでしょうか?
出典:『これからの生き方』
この「14の労働価値」は、職場の人間関係を解決するヒントにもなります。
漫画編でも、価値観の異なるキャラクターの衝突やすれ違いが描かれています。
特に主人公と、主人公と同じ会社のベテラン社員が衝突するシーンが度々あるのですが、そんな2人も物語が進むにつれ、自分と相手の価値観の違いを明確にし、一方で共通点を見つける事で、次第に和解していきます。
大事なことは、相手の価値観を理解し、受け入れて歩み寄ること。
物語の登場人物を通じて、職場や学校等での人間関係の悩みを解決するヒントを得られるといいですね。
仕事に限らず、「そもそも価値観ってなんだろう?」みたいに疑問に思う方や、「自分の価値観を見定めたい!」という方はこちらの記事も是非読んでみてください。
この本の個人的な共感ポイント
個人的には、
- 価値観の解像度を上げること
- 価値観を分散して満たすことを考える
この2点が特に勉強になりました。
自分の価値観に対する解像度を上げることで自分がどうしていきたいのか、何となく見えてきましたし、ブログをやってみようと思ったのも、「価値観を分散して満たす」考えからだったりします。
価値観を満たしていく事で人生がより充実したものになると信じて、これからも行動していきたいと思っています。
人は何故働くのか
これは何というか、中々決まった答えがないテーマですよね。
ただ「人は自分が求める価値観を満たすために働いている」というのは、多くの人に当てはまるのではないでしょうか。
ぶっちゃけ「お金のためでしょ!」って人は多いと思いますが、それも一つの価値観なのかなと思います。
価値観は人それぞれ。
決まった答えがないからこそ、自分らしく、自分の価値観を満たせる生き方を、少しでも多くの人が見つけられればいいなと思います。
最後に
今回は北野唯我さんの著書『これからの生き方。』の、「14の労働価値」に焦点を当てて紹介していきました。
この本では他にも
- 4つのキャリアタイプとは、自分はどのタイプに当てはまるのか
- キャリアタイプごとのキャリア戦略
といったことが学べます。
漫画編も普通に物語として面白いですし、著者の北野さんのエピソードも新たな気づきがあってよかったです。
興味を持った方は、是非『これからの生き方。』を読んでみてください!
今日はこの辺りで。
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