「若い時はとにかく遊んだ方がいい!」ってアドバイスはどこまで有効なのだろうか

価値観/キャリア
  • 「若い時はとにかく遊びまくれ!」
  • 「今しか出来ない事を楽しもう!」

みたいな話ってあるじゃないですか。

こういうのって一体どこまで正しいのかなーとちょっと考えさせられる事があったのでまとめてみます。

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現在バイアスで視野が狭くなる

メグ・ジェイさんの『人生は20代で決まる』って本を読みました。

以下の記事でもまとめているのですが、

ざっくり以下のようなことが書かれていました。

  • 若い時の過ごし方がいかに大事か?
  • 何を考えどう過ごしたらいいのか?

その中でも個人的に印象的だったところをざっくりまとめると、

  • 医療等の発展や社会情勢の変化もあって、昔に比べて、結婚や就職、死などの大きなライフイベントを経験するタイミングが遅くなっている。
  • 加えて「今しか出来ない事をやろう!」みたいな風潮が広まって行く事で、将来が遠いものに感じるし、今の時間が無限に続くような感覚に陥る。
  • しかし、現実的には何をしてても時計の針は進んでいる。自分の脳や体の変化に向きあったり、人間関係を築いたり、仕事を通じて自分の資産となるものを身につけて行かなければ、後々取り返せないものになってしまう。
  • 「今をとにかく楽しむ」というのは、結局は重要な決断を先延ばししているに過ぎない。

重要な決断を先延ばしにし、今を楽しむ事を優先する」という心理は、現在バイアスというものが働いている事で起きています。

本来的な価値は同じだとしても、未来より今目の前にあるものの方を優先してしまうっていう潜在意識的なものですね。

意識的か無意識的かに関わらず、「今この瞬間こそが大事なんだ!」って思っている状態です。

ダイエット中に誘惑に負けてお菓子を食べちゃうとか、翌日仕事やテストがあるのについつい夜更かししてしまうみたいなのは、現在バイアスの典型かと。

「今この瞬間を楽しもう!」みたいなのは、特定の場面に限っては有効かもしれません。

例えば目の前にいる誰かと話をしているのに、先の事ばかり考えて心ここにあらずみたいになるのも失礼ですからね。

が、それが慢性的に続いたり、何でもかんでも「とにかく今が楽しければいい!」と考えてしまうのは、リスクもあるので注意して行きたいとところですね。

人は歳をとって何に後悔するのか?

  • 「若い時に時に遊んでおかないと後悔するよ!」と周囲の人から言われる!

みたいな人もいらっしゃるんじゃないかと思います。

しかし実際のところ、人は歳を取ってからどんなことに後悔するんでしょうか?

一つ参考になるものとして、20年以上社会人経験がある387人のビジネスパーソンを対象に行った調査をご紹介します。(R

この調査によると、93.7%の人が何かしらの後悔をしているそうですが、回答のあった「後悔」を分類したところ、「余暇」に対するものは5.7%のみだったそうです。

ちなみに後悔トップ3は、以下のような結果でした。

  1. もっと勉強していたら(52人)
  2. 大学に行っていたら(24人)
  3. 会社を辞めなかったら(14人)

勉強や仕事に対する後悔をしている人が多いみたいですね。

ただしこのデータは

  • そこまで大きな規模の調査ではない
  • あくまで中年のみを対象にしている

ってところはあるので、その点はご注意ください。

基本的に仕事まっさりの年代の方が対象だから仕事に関する公開が出やすい、もっと高齢の方を対象にアンケートをとれば違う結果になる、みたいな可能性も十分に考えられますからね。

とはいえ、それなりに程度参考になるんじゃないか。

また、「何かをやらなかった後悔」の方が、「何かをやったこと後悔」よりも2倍以上多いそう。

遊ぶことも重要ですが、何か勉強をしたり、仕事でのチャレンジをしてみるとか言うのは、特に若いうちは重要かも知れないですね。

  • とはいえ何を勉強すればいいか分からない!どんな仕事を選べばいいか分からない!

って人も多いんじゃないかと思うので、そういった方には以下の本もおすすめです。

それぞれ当ブログで要約記事も書いているので、併せてご参考までに!

  • どうやって勉強すればいいかわからない!

という方は、以下の記事も見てみてください。

「とにかく今を楽しむ」ことで得られるもの

とはいえ遊びまくる事で得られるものがあるのもあるかと思います。

  • 人間関係が深まる!広がる!
  • 予期せぬ出会いや経験から、思わぬひらめきに繋がった
  • ひたすらリラックスになる!気分が良くなる!

みたいなのはあると思いますし、どれも重要だと思います。

なので、全く遊ばないみたいになってしまうのは、それは違うよなーって思うところです。

燃え尽き症候群のようなものもあるので、「とにかく仕事一筋!」というのも、それはそれでよろしくないんではないかと。

ほどほどに遊んだり、リラックスの時間をとったり、仕事や勉強から離れることも、時には大事なのではないでしょうか。

何事もバランスを

最終的にはある意味当たり前の結論に落ち着く感じですが、100か0かではなく、結局は程よいバランスが重要だという事。

まあ、その程よいバランスってのが難しいんだよなーというのはありますが。

ある程度計画的な行動をしつつ、時に逸脱したり、思いっきりリフレッシュをする事もある、くらいがいい感じなのではないでしょうか。

遊ぶ事については、以下のようなことを注意してみるといいかも知れません。

  • その行動は現実逃避のための行動になっていないだろうか?

つまり「行動に意味を見出そう!」って事ですね。

とはいえそんな堅苦しいものではなく「〇〇さんと仲良くしたいから」「仕事の疲れを癒したいから」とかで充分だと思います。

誰かと遊んだり、趣味を楽しんだり、リラックスに時間を使うことに罪悪感を感じる必要は全くないとは思いますが、その一方で仕事や結婚など、将来に向けた計画や行動もまた重要だという感じですね。

まあ何事もほどほどのバランスだよねー、って事で。

また、『人生は20代で決まる』に関連した以下の動画もおすすめです!

著者のメグ・ジェイさんによる、若い人たちに向けたスピーチです。

※下記から直接再生すると英語のみになってしまいますが、TEDのWebページから再生すると日本語字幕付きで観ることが出来ます。

https://www.ted.com/talks/meg_jay_why_30_is_not_the_new_20?language=ja#t-13188

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