先日以下の記事で「良いルールには共通する要素はどんなものがあるのか?」といった話を書いていきました。
以下4つの要素が良いルールに共通するものでした。
- ルールの数が少ない
- 使う人に合わせてカスタマイズできる
- 具体的である
- 柔軟性がある
「シンプルで柔軟性のある」ものが、良いルールとなるのかなと思います。
今回の記事では、「ルールの種類」についてまとめていければと思います。
一口に「ルール」といっても実際には色んな種類があって、それぞれ理解しながら使い分けていければいい感じなのかなと思うので、是非見ていければと思います。
ちなみに①〜③は「何かを決断する」ためのルール、④〜⑥は「物事をうまく進める」ためのルールです。
この記事では①〜③の決断するためのルールをまとめていきたいと思います。
ルール①:境界線ルール
1つ目「境界線ルール」です。
境界線ルールは、一定の基準に基づいて二者一択の選択をするルールです。
明確な基準を持った境界線ルールに基づいて、「YesかNoか」を判断していきます。
例えば、以下のような場面で使っていきます。
- 内定をもらった会社へ「入社するか蹴るか」決めるとき
- 告白された相手と「付き合うかどうか」を決めるとき
- ずっと続けてきたスポーツを「辞めるかどうか」を決めるとき
「受けるのか?拒否するのか?」「続けるのか?辞めるのか?」「やるのか?やらないのか?」
こういった二者一択の選択をする時、「境界線ルール」によって選択をします。
- 自分の希望と80%以上合致していたら「受ける」
- 金額や時間の面から、やるメリットが明確なら「やる」
- 信頼できる人からの誘いなら「行く」
何を境界線ルールの基準に置くかは人それぞれです。
いずれにしても、こうして判断の基準を決めておく事で迷わずに意思決定出来るようになります。
ルール②:優先順位ルール
2つ目は「優先順位ルール」。
複数の選択肢に優先順位をつける事で、重点を置くものを決めたり、どんな順番で対応していくのかを決めていきます。
特に以下のような状況で有効なルールです。
- 時間や労力、お金に限りがあり、全ての選択肢にあるものを、少なくとも同時に実行するのは現実的ではない
- 複数人の意見が合わず、なおかつ全ての意見を取り入れるのが難しい
上記のような場面で、「どんな順番で対応していくのか?何を優先して選択するか?」という事を決める基準を設けていきます。
- もっとも利益の大きいものを優先する
- もっともリスクの小さいものを優先する
- もっとも手間のかからないものを優先して選択する
こんな感じで、優先順位を決める何かしらの基準をもって順番に選択したり順番に対応していく感じです。
1つ目の「境界線ルール」とは違って、二者一択の選択でない場面でも使うことが出来るので、色んな場面で使えるルールなんじゃないかなと思います。
ルール③:停止ルール
3つ目は「停止ルール」。
これは、「予め引き際を決めておく」というものです。
例えば、
- 理想の恋人が見つかった時点で婚活を辞める
- 今回の昇給が〇〇円を上回らなければ、転職活動をする(会社を辞める)
- ギャンブルで○○円負けた時点で勝負から降りる
- 登山中に○○時間以内に山頂につかなければ、引き上げる
何かを辞めたり中断するタイミングをあらかじめ決めておくことで、傷口を広げないようにしたり、場合によっては命の危険に関わるような罠を避けたりするために使います。
また、この「停止ルール」は次の2つに分けることができます。
- 「固定閾値戦略」:自分で設定した条件を完全に満たした場合のみ「停止ルール」を発動する
- 「可変閾値戦略」:設定した条件に合致するものが一定期間内に見つからなければ、ハードルを下げて「停止ルール」を発動する
理想的なのは下の「可変閾値戦略」で、期限を設けた上で例えば「候補の中で最も自分の条件に近い」ものから選択をしていきます。
例えば婚活や転職活動なんかの場合に、こうしたルールを活用できるんじゃないでしょうか。
もしくは、「複数の条件のうち、一部は固定閾値戦略を、残りは可変閾値戦略を取る」みたいな考え方もあるかなと思います。
「絶対に譲れない条件」と、「多少妥協できる条件」に分けて考えるパターンですね。
このルールは自分の精神面を守る場合とかキャリアの選択にも関わってきたりで、個人的には割と大事なルールかなと思ってます。
以下の記事で別途まとめているので、こちらも興味があれば覗いて見て下さい。
参考にした本↓
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